シンプルに考える。
一見、単純なように聞こえるが実は真逆である。
何も考えずにYes/Noをだすのは一見、男らしいといえそうだが、実際ただのバカである。
シンプルに考えるということは、複雑にものを考えてシンプル化するといことだ。
結果はシンプルだがそのプロセスは複雑だ。
ベーシックインカムという議論。
月々5万から8万という国民が健康的で文化的な最低限度の生活を送れるだろう金額を"全国民"に一律に給付するという多様な社会をつくることができる。シンプルで非常にわかりやすい政策だと思う。
月5万から8万もらえるということは様々な選択肢がもてることになる。働きたくない人はあくせく働く必要はないということだ。無理して働くのはそもそも誰にもメリットがないように思われる。
本当にその人は価値を生み出しているのか。働きたい人はこれまで通り働く一方で、もっとビジネスにはなりづらい社会貢献事業をする人、地方にいって農業等好きなことをする人、芸人や作家といった夢を目指してがんばる人等々、本来やりたいことをやることがしたほうがよっぱど本人にも社会にも価値のあることのように思える。
究極のセーフティーネットなので、将来の不安も少なくなり貯蓄が減り消費が増え、お金に困った自殺や犯罪も減るだろう。
財源の問題は当然でてくるが、複雑な社会保障(年金、生活保護、手当)やを一気にシンプル化でき、大幅なコスト削減ができるというものだ。前述のように消費の活性化、新しい産業の創出、治安のよい社会が期待できる。
このベーシックインカム。
シンプルだが実現したらなにか大きく社会構造を変え、人々の選択肢が増え、生きがいや希望がもてる社会になるような気がするのだがどうだろう。